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緑の煮込み

Ghorme Sabzi (Green Herb Stew)

A green herb stew flavored with dry limes called limu which is actually the etymology of the world lemon. Limus were brought in by Arab merchants from Oman across the Persian Gulf and traveled through the hostile desert. By the time they had arrived to the big oasis, Shiraz, they had turned into mummies. In their dehydrated form they are referred to as Limu Omani, which means Oman’s lime. I used these dry limes for a green herb stew for a cooking class at a community center in Osaka, where the participants never had Persian food before. We minced leek, parsley, coriander leaves, radish leaves, beetroot leaves ? Save any kind of leaf for this stew. You’d think a stew chock full of herbs would smell of grass, but it doesn’t at all. It is surprisingly refreshing. Mincing and sauteing the herbs with olive oil bring out the depth of the green fragrance. Scroll down for the images.

次は、ドライレモンの紹介です。ペルシャの煮込み料理には、ドライレモンをよく使います。写真(下)の料理は、「ゴルメサブジ」っていう信じられない量の香 味野菜をドライレモンと肉と煮込みます。写真の真ん中の赤茶の丸いのがドライレモンです。レモンがペルシャの広大な砂漠を渡っていったときに灼熱の太陽の 下でミイラになってしまったのです。ミイラのレモンを料理に使っみると、新鮮なレモンよりはるかにまろやかだったので人気ものになりました。


日本ではドライレモンが普通に手が入らないので、大阪の真夏の灼熱の太陽の下でレモンを乾燥させてみました。しかしカビ付きのレモンができました。湿気のある大阪ではアカンかった。


春には、梅を代用に作ってみたけれど(うちのリビングルームで撮った上の写真)、梅料理になりました。それはそれで美味しいけど、やっぱりゴルメサブジは、ドライレモンを使わないと、この独特な味がでない。


 その独特な味を大阪市西九条の公民館にて料理教室で作ってみんなで頂き、ご感想をいっぱい述べていただきました。「食べたことがない味。こんなに香味野菜を使ってるのにまったく青臭くなく、爽やかでした」


 ゴルメサブジには、にら、パセリ、コリアンダーの葉(香菜か最近はパクチで知られている)を極みじん切りにします。ペルシャ語で「彼奴はゴルメサブジーの香 がする」っていうとき、それは「彼奴は鬼だ」って言っている意味です。何故って、鬼になって香味野菜をみじん切りしないといけないから。


にらやパセルは、そのまま食べると青臭いのですが、みじん切りにすると不思議にその青臭さが抜けるのです。 


さらには、さっと炒めると香ばしくなり、膨大な量でも美味しくいただけます。サプリメントもいらないし、鼻を摘まみながら我慢して苦い青汁を飲む必要もないんですよ。


イラン人は、多分家庭でゴルメサブジを一週間に一度は食べてるでしょう。



何故って香味野菜がいっぱい採れるからです。夏の香味野菜を巨大な瓶に入れて乾燥させて、年中ゴルメサブジーの香味野菜として使うのです。

 

 お肉を煮込んでから


ゴルメサブジをバスマティ米(インドとパキスタンのインディカ米)にかけるのです。バスマティ米は、細長い米は、タイのジャスミン米とは違って、コシがあって歯ごたえがよいのです。その意外な美味しさにみんな驚きました。


2015年9月17日(木)大阪市西九条の公民館にて料理教室で「ゴルメサブジ」(緑の煮込み)のアンコールしました。では作り方を紹介します。


材料:


赤いんげん豆(または金時豆、白いんげん豆) 70g
(一晩たっぷりの水に浸しておく)
ラム肉、または牛肉(角切り) 300g
玉ねぎ(薄くスライス) 1個
塩  小さじ1
こしょう  小さじ1/8
ターメリック  小さじ1
ナツメグ  小さじ1/4
水  5カップ
ドライレモン 4個
 (またはレモンかライムの搾り汁 大さじ2)
香味野菜 合わせて300g
 パセリ, にら
 香菜(イランでは、ほうれん草、チャイブ、フェヌグリークも使う)
油  大さじ3


金時豆がやわらかくなるまで1時間ほど茹でる。ふきこぼれに注意。

 

フライパンに肉と玉ねぎを入れ、10分ほど強火で混ぜながら肉から出る油で炒める。焦げそうになったらフライパンに少量の油を足す。


徐々に火を弱くし、こんがりと飴色になるまでしっかり炒め、塩、こしょう、ターメリック、ナツメグで味付けする。(ひたひたになる状態)


肉を鍋に移して水を加える。ドライレモンはフォークで数か所に穴をあけて一緒に入れる。ドライレレモンのような珍しいものがなくても大丈夫。代わりにレモンかライムの搾り汁 大さじ2を最後に入れる。今やないで最後やで、この「緑の煮込み」が出来上がってからね。


最初は強火にし、沸騰してから肉がやわらかくなるまで1時間ほど弱火で煮込む。水分がなくなったら水を継ぎ足す。


お料理教室では、牛肉を使いましたが、できたらラム肉で作っていただきたいです。



ターメリックと香味野菜とレモンが羊肉の匂いを完全にけしてしまいます。

 

え?これほんまに羊肉?って驚きますよ。


フライパンを熱し、香味野菜をから煎りして水分がなくなったら油を引き、5分ほど中火で炒める。金時豆と香味野菜を鍋に加え、とろみがでるまで10分ほど煮込み、レモンの搾り汁で酸味を調える。


煮込み料理がぐつぐついってる間にペルシャのお米を作ります。


 ペルシャ米は「バスマティー米」は香高い、そうめんを切ったような長いお米です。そういうと、みなさん、「あ、ジャスミン米のことね」って言うけど、違うねん。間違ってもペルシャ料理にはジャスミン米を使わんといてね。何故ってコシがぜんぜんなく、ふにゃっとべちゃべちゃになるから。ぜひバスマティー米を体験してみてください。インディカ米のイメージが変わります。


バスマティー米は、日本の炊飯器では作れません。クッキングシートがあればどんな鍋でも簡単にできます!


サフランライスに添えていただく。バスマティー米を使ったサフランライスの作り方は、また次回にアップします!

緑豆の雑炊

Persian Porridge Pary

As much as anything, Aash represents the lush nature and bountiful fields of Iran. This hearty stew contains all the vitamins and minerals you need to nourish you through the day in one bowl.
 It’s a chunky herbal soup with meat, beans, rice, grains, vegetables, sour wild fruits and/or yogurt in any combination.

Caramelized sliced onions, deep-fried garlic and fried dried mint are always used as garnishes, which add to the fragrance of this infinitely rich soup.

In Persian the word for cook is ‘aashpaz’ or ‘one who can cook aash’, which refers to all Iranian women. (well, almost all, as some are finally giving in to cans and packages) The ingredients are tossed into the pot by handfuls and teacups with an experienced eye, then abracadabra, a magical bowl of pure goodness.

Scroll down for the images of the Porridge Party hosted by Japan Asian Association and Asian Friendship Society (JAFS) in Osaka. The event begun with the beguiling sounds of the santour and dunbak, history of cuisine, storytelling and cooking a huge pot of Persian porridge for one hundred people. The porridge called “Aash Maash” (both pronounced like the ‘a’ in ‘all’) translates into “Mung Beans Porridge”. Aash is the soupy starchy stew, kind of like a porridge with herbs, and ‘maash’ is the little green beans called ‘mung beans’


耳と目と口でペルシャを楽しむイベント
ペルシャ伝統音楽を聴き、スライドショーを見て、雑炊を味わう。


ペルシャ料理研究家・ダリアが100人分のペルシャ雑炊を作りました。


雑炊のトッピングに数えきれないほどのにんにくをみじん切りにしました。


早めに来られたお客様もお手伝いしてくださり。


賑やかで楽しい調理場になりました。


サントゥール演奏前のプーリーママから最後の味付けしてもらって・・・・


サントゥールの調律と料理の調理で大忙し。
左:河村真衣 (ペルシャ太鼓、トンバクも演奏) 
右:プーリー・アナビアン (サントゥール演奏)


雑炊の会にはペルシャの緑豆の雑炊を振舞いました。


カレーのベースに使うターメリック、大量の香味野菜、そして、飾りには香菜(コリアンダーの葉)。でも、どんぶり鉢とお箸が似合います。食感も和食。


【材料 4人分】
緑豆                 1/4カップ
米                    1/4カップ
小玉ねぎ(皮をむいて丸ごと) 4個
水                  4カップ
大根(3cmの角切り)      2個
塩/こしょう             少々
香味野菜(すべて2cmに切る) 合わせて300g
パセリ、にら、小松菜、ディル (乾燥の場合は、大さじ1)
【材料】
玉ねぎ               2個
油                    1/2カップ
砂糖                   大
ターメリック               小さじ1
【緑豆と米の準備】
 緑豆と米を一晩たっぷりの水に浸しておく。
【調理】
  鍋にトッピング以外の材料を入れ、中火で沸騰させる。具が鍋の底に引っ付かないように、時々混ぜながら蓋をせずに30分ほど煮込む。
【トッピング】
3 玉ねぎは、厚いのが残らないように均等に厚さ1mmにスライスする。フライパンに油をしっかりと熱し、玉ねぎを強火で炒める。徐々に火を弱くし、焦げ目が付く程度にカリカリに揚げる。(全体が同じ形と色に仕上がるためには気を長く・・・)砂糖とターメリックをふり、さらに3分ほど揚げる。大皿に重ならないように広げて冷ます。
  「アッシュ・マッシュ」を大きな深皿に移し、香草とトッピングをのせる。
 世界はニュースだけでは分からない
核開発疑惑、経済規制の今

トッピング

にんにく(みじん切り)  3片
油               大さじ1
塩               小さじ1/
フライパンに油を熱し、にんにくがきつね色になったら塩とターメリックで調味する。

緑のパンケーキ


Green Herb Pancake

The sun's birthday, the first day of spring and New Year's day all arrive together in Iran. For centuries,  Easter eggs have been colored, designed, painted and displayed in living rooms to symbolize the birth of the world. Green sprouts have also decorated dining room tables as a symbol of growth
because  New Year's day has been regarded as the rebirth of nature since antiquity. Grandma Malka makes her green sprouts by germinating brown lentils. She also sprouts wheat, barely and mung beans - whatever is available. 

 Various green dishes are made, such as herb noodle soup, green herb pilaf and green herb pancake which are taken on picnics on the 13th day after New Year's. The number 13 has always been regarded as a wicked number by the Zoroastrians, the ancient Persians. Zoroastrian festivals are still the grandest celebrations in Iran. Persians still believe the devil visits the house on the 13th day of the first month. 
 People prepare their green pancakes and go out to picnics. Unfortunately, while the residents are escaping the devil, it is happy hour for the thieves who ransack the houses, devil or no devil. 

 I did a cooking class with Miss Midori in Namba in Osaka, Japan on Persian New Year's day, 2012. Her name, Midori, just so happens to mean 'green', We piled the green entrees onto plates and into bowls. 

 The giant green pancake was successfully flipped over on the skillet. ( Scroll down to see the image.) Everyone applauded in relief. 

Even those not used to eating such a profusion of pungent herbs, especially coriander leaves, devoured and enjoyed all the green. 



タログハウス・大阪店で「ペルシャの春のお正月」2012年3月10日

 

 カタログハウスのイベント担当の緑さんと一緒に作る緑のお料理
目玉が飛び出るほどの大量の香味野菜でパンケーキを作りました。 


電磁調理台で野菜パンケーキを作ると、フライパンの壁面はガスのように火が当たらないので苦労しました。出来上がった緑のパンケーキは、いつも香菜を除ける人もきれいに食べてくださいました。あまりの香味野菜の量の多さで分からないくなったのでしょう。


緑のパンケーキは、みごとに裏返し!


みなさん、初めて作ったペルシャ料理に感嘆。

【材料 4人分】
香草野菜 合わせて400g
パセリー 1束大
にら 1束
香菜(またはほうれん草) 1束
長ねぎ(または玉ねぎ1個)1束
(タラゴンがあれば少々)
 レタス 3皮
にんにく(すりおろす) 2~3片
小麦粉 大さじ1
重曹 小さじ1
塩 小さじ3/4
こしょう 小さじ1/8
卵 4個

油 大さじ3

【調理】
香味野菜とレタスは、極みじん切りにし、にんいくはすりおろし、すべてを手でしっかり搾って水分をとる。
1の小麦粉、重曹、塩、こしょう、卵をボウルに入れ、阿波がでるまでよく混ぜ合わせ、ホットケーキの生地のやわらかさにする。
フライパンに大さじ2の油を熱し、生地を流し込み、蓋をして15分ほど弱火で焼く。
片面が焼き上がったら、フライパンをゆすって生地が動けば、お皿をフライパンに被せ、上下にひっくり返す。お皿にのったククをフライパンに滑らせ、裏側を5分ほど焼き上げる。

幸福団子

Conjugal Meatballs

If the residents of Azerbaijan in the northern emerald-green district of Iran have legendary appetites, it is because the Azerbaijani woman are famous for being the best cooks in Iran. 

Tabriz, a city in East Azerbaijan, is surrounded by snow-capped mountains. The wind is as sweet and cold as lemon sherbet. The fields are so lush you would almost expect Heidi and her flock of sheep from Switzerland to appear on the hillside. 

Tabriz is often envied for its fine delicate silk rugs that depict the rich motif of the landscape and the change of seasons.

However, what it is really renowned for is its meatballs, the size of volleyballs and a source of wonder because you never know what they are stuffed with. It could be dates, walnuts, whole eggs or an entire chicken. How is a meatball of that size possible? Azerbaijani women tie it in gauze and cook it in a huge pot.

The meatball itself is comprised of ground lamb, rice, yellow lentils, herbs and spices. A mini-version would be the size of a tennis ball. 

A girl’s marriage prospects depend on her meatballs. The boy visits the girl’s family. The tablecloth is spread on the floor where the families sit in a circle. An array of colorful, mouthwatering dishes are presented, all teasers for the history-altering meatball. The generations hold their breath. Everyone is still, anticipating a happy ending.  The boy forks a mouthful of the hopefully savory orb to his mouth. If the sound `mmmm` is heard and the boy smiles, he has effectively proposed.

大阪の九条でペルシャ料理教室
2013年2月25日 香芝市中央公民館にて


大きな教室でダリアの玉手団子を試食をしながら文化・習慣について語りました。


玉手箱のような団子から何が出てくるか分からない、開けてびっくり団子です。


イエローレンズ豆と挽肉、何種類もの香草が入ったこの団子はイランではバレーボールほどの大きさです。巨大な団子を切ると、若鶏が一羽まるごと出てきます。


教室では、小さ目の団子を作り、卵、くるみ、ナツメヤシを真ん中に詰めました。


いちばんお料理が上手な女性は?と聞くと、イラン人は「アゼルバイジャンの女性」と答えるでしょう。


ペルシャ女性は全員シェフです


香芝市中央公民館の国際料理教室で初めて食べたペルシャ料理に絶賛でした。


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【材料 4人分】
玉ねぎ(みじん切り) 2個 
にんにく(みじん切り) 3片
油 大さじ2
ターメリック 小さじ1
ナツメグ 小さじ1/4
ドライミント 大さじ1
                          水 6カップ             
塩 小さじ1
こしょう 小さじ1/8
ローリエ  数枚
トマトペースト 大さじ3

 団子
イエローレンズ豆 1/4カップ
米 1/4カップ
牛挽肉  200g
鶏挽肉  200g
卵  1個
タラゴン(乾燥) 大さじ1
団子 パセリ(乾燥)  大さじ3
オレガノ  大さじ1
カレー粉  小さじ1
シナモン 小さじ1
ナツメグ  小さじ1/4
塩 小さじ1
こしょう 小さじ1/8

団子のなかに詰めるもの
卵(固茹にして殻をむく) 4個
種なしナツメヤシ(なければ種なしプルーン)4個
くるみ 30g
仕上げ
トマト(角切り) 2個
香菜(お好みで)30g

【イエローレンズ豆と米の準備】
 1 イエローレンズ豆と米をそれぞれ別の容器に30分ほど水に浸しておく。
 イエローレンズ豆をやわらかくなるまで20分ほど茹で、ザルに上げて水分をよく切っておく。
 米を芯が残る程度に5分ほど茹で、ザルに上げて水分をよく切ってからイエローレンズ豆と一緒にマッシャーで軽く潰す。

【調理】
 フライパンに油を熱し、玉ねぎとにんにくを黄金色になるまで炒め、ターメリック、ナツメグ、ドライミントで味付けし、半量を3の器に移す。
 大鍋に残りの、水、塩、こしょう、ローリエ、トマトペーストを入れ、最初は強火にし、沸騰したら30分ほど弱火で煮込む。
 団子の材料をよくこねる。粘りを出すために、パン生地のようにボウルのなかに数回投げつける。手を水に湿らせながら真ん中に卵、くるみ、ナ ツメヤシを丸ごと入れて丸める。(生地がやわらかすぎる場合は、ひよこ豆の粉、またはきな粉を少し入れて固める)4個の団子を作り、に加える。そっと おたまでスープを団子にかけながら20分ほど弱火で煮込む。
7 仕上げにトマトを加え、5分ほど煮込む。
  それぞれの器に団子を盛り、スープをかけて香菜をちらす。

【ダリア秘伝】
うずら卵、クランベリー、レーズン、乾燥いちじくなど、それぞれの団子に違うものを入れ、何が当たるか楽しむのがアゼルバイジャンの団欒。